未来を開くリユースビジネス

▼過日、テレビで「買い取りビジネス」を紹介していた。骨董品を買 い取る際のプロの目利きや偽ブランドを見抜く眼力を持つ人物のほか、不用になった耐久消費財や古着、日用品全般が買い取られ、中古市場に流されるビジネスの形態を詳細に追っていた。買い取りビジネスの急速な拡大というのが番組の主旨だった。番組が指摘するまでもなく、私たちは、約10年前から使用済み製品のリユースビジネスが環境ビジネスの成長分野であることを予測し、支援活動を続けてきた。

▼資源小国の日本では、廃棄物を有効にリサイクルして再資源化するのも重要だが、使用済み製品などはすぐにリサイクルに回すのではなく、これを再生させて再使用(リユース)するほうが得策だ。製品の長寿命化を図ることが新たな資源およびエネルギー投入をしないで済む。併せて、そこにはさまざまなリユースビジネスや修理・修繕などのリペアビジネスが創出される。

▼この5、6年で株式上場を達成したリユース企業はブックオフ、ハードオフ、テンポバスターズ、ゲオなど14社。私たちはリユースビジネス市場は2020年ま でに現在の2倍以上の市場を創出すると読んでいる。店舗形態は大型複合化する一方で、扱い品目を絞った専門店に分極化。また顧客も一般消費者、あるいは企業向け、と明確化が進むだろう。

▼元来、リユース市場は景気の低迷に合わせ活性化するといわれている。現在の活況はその延長線上にあることは否めないが、最近では新たな市場特性が出てきている。好不況に関係なく、特に一般消費者の趣味や趣向の多様化に加え、誰かが使った後の不用品という中古品への偏見が少なくなり、機能性や意匠性が良ければ、というニーズが高まっている。一方、供給サイドは、ニーズにあわせたアイテム数、流通量、品質を向上させつつ、商品情報の発信、販売システムの拡充を図っている。ネットオークションでは1兆円を軽く超える市場を形成している。

▼テレビ番組中、中古品購入者は「新品を買う時、中古で売れる商品を買うのがポイント」だという。リユースビジネスは成長産業から外せない。